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更新日:2023年1月23日
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「坂井の大ソテツ」の本格的な剪定が行われ、はだかびっちょ(裸ん坊)のような姿に注目が集まっています。
坂井地区の豊受神社にあるこのソテツの木は日本一大きいと言われており、かねてより大きく伸びた葉や枝の剪定が検討されてきました。なんでも、最後に本格的に剪定したのは約20年前だとか。そして、剪定の終わった姿を見てみると、びっくりするくらい丸裸で、なんだか寒そうなくらいです。
こんな寒い時期に剪定したことにも理由があり、造園の専門家にお伺いしたところ、この時期こそが剪定に相応しいのだそうです。
なんでも、この寒い時期に剪定をすることで、新芽が3~4月に生えるように調整しているのだとか。なぜ3~4月に新芽が生えるように調整するのかというと、クロマダラソテツシジミの幼虫に食べられるのを防ぐ狙いがあるとのこと。
クロマダラソテツシジミは、もともと沖縄など種子島よりも更に南方に生息していたチョウです。造園業の方の話によると、温暖化に伴い種子島でもたくさん見かけるようになったそうです。この幼虫が、なんとソテツの新芽を食べてしまい、下手すると枯れてしまうのだとか。そんな幼虫が頻繁に現れるのが6月~7月ころ。それよりも早い時期に新芽を生やすことで、虫害を避けようとする狙いだそうです。自然と人との知恵比べですね。
植物の生命力はすごく、春には新芽が出て、少しずつ見慣れたソテツの姿へなっていくようです。この寒そうな大ソテツを見られるのはここ数ヶ月だけですので、ぜひ通りがかった方はお立ち寄りください。
剪定前の大ソテツ(令和4年撮影)
剪定後の大ソテツ(令和5年1月16日撮影)
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